日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は12月20日、東京SOCにおいて北朝鮮総書記死去のニュースに便乗したものと思われる標的型メールが、国内の企業に送信されていることを確認したと発表した。送信されたメールには不正なPDFファイルが添付されており、Adobe ReaderおよびAcrobatの脆弱性(CVE-2011-2462)を悪用する不正なコードが含まれていた。また、CVE-2011-2462とは別のAdobe ReaderおよびAcrobatの脆弱性(CVE-2011-0611)を悪用する不正なPDFファイルが添付されたメールも確認されている。同社では、今後も同様の攻撃が継続する可能性があるとして、注意を呼びかけている。なお、攻撃対象となった脆弱性を修正するバージョンは、すでにリリースされているため、最新のバージョンへのアップデートも検討するよう呼びかけている。