独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は12月21日、「年末年始における注意喚起」を発表した。注意喚起はシステム管理者、企業でのPCユーザ、家庭でのPCユーザに分けられており、それぞれ年末年始の注意点をまとめている。システム管理者向けには、年末年始の長期休暇中はシステム管理者が不在になるケースが多くなると思われ、この間にトラブルが発生した場合には対処が遅れてしまい、自社のコンピュータ環境に大きな被害が及んだり、顧客にウイルス感染の被害が及んだりする可能性があるとしている。そこでシステム管理者向けには、Webサイトからのウイルス感染、標的型攻撃メール、組織情報漏えい、ID・パスワードの不正利用、DoS攻撃の被害事例を挙げ、対策を紹介している。具体的には、緊急対応体制の再確認、サーバやPCのOS・アプリケーションへの修正プログラムの適用、ウイルス対策ソフトのパターンファイルの更新、情報持ち出しルールの徹底、情報取り扱いルールの徹底、アクセス権限の再確認、パスワード管理の徹底、サイバー攻撃対策の点検を挙げている。