株式会社Kaspersky Labs Japan(カスペルスキー)は12月16日、ロシアKasperskyが10月26日に公開したリリースの抄訳として、Android向けマルウェアに関するレポートを発表した。レポートによると、2011年後半にはモバイルデバイス環境において新たな詐欺の機会を模索するサイバー犯罪者達が活発な動きを見せた。Kaspersky Labの調べでは、Androidは「汎用的な」Javaおよび他のプラットフォームを追い抜き、モバイル向けマルウェアに最も好まれるプラットフォームとなった。新しく検知されたAndroidデバイス向けマルウェアの数は、2011年9月のみで30%以上増加しており、またモバイル向けマルウェアの世界では、悪質なモバイル向けアプリがユーザの個人情報を狙うケースが増加を続けている。2011年10月には、Androidを標的とした個人情報盗用型アプリの割合が34%にまで増加した。このような悪質なモバイル向けプログラムがAndroid Marketにたびたび現れている。全モバイル向けマルウェアにおけるAndroidベースのマルウェアのシェアは46%を超え、さらに急伸しており、合法的なサービスの裏で悪意あるペイロードが実行されるケースもあり、「非常に憂慮すべき傾向」としている。