中国紅客聯盟は11月16日付で、来る12月22日、広州で「南方情報セキュリティサロン(南方信息安全沙龍)」を開催することを同組織のサイト上にてアナウンスした。中心思想に「平等、互助、共贏(共栄)」を掲げるこのサロンの目標を、同サイトは以下のように述べている。「今回の会議を通じて各方面の交流を推進し、相互の理解を深める。現在のセキュリティ情勢について理解し、また技術者の生活状況を理解し、企業や社会にわれわれ技術グループの存在を認知させ理解してもらう。またこうしたグループのメンバーの多くが高等教育を受けておらず、国家による正規の資格や資質の認証を得ていない。決して専門の正式な訓練を受けた技術人材ではない。だが彼らは技術を熱狂的に追求している。彼らが持っている情報セキュリティ技術は社会、企業、国家の現在に必要なものなのだ。こうしたグループの特殊な技術をもつ人材の技量は社会に大きな貢献を果たす。また同時に彼らも社会から認知されるべきなのだ。今回のサロンに集うさまざまな友人たちを通じて、互いに欠けているものを融通し合いつつ、技術者としての自分の声を発することを望んでいる。技術者に現在の情報セキュリティ産業に対する考え方を発表してもらい、企業と社会が情報セキュリティを重視するよう注意を喚起し、企業と社会の情報セキュリティの進歩を推進する」さる9月に開催された「COG情報セキュリティフォーラム」の閉幕の辞で、中国紅客聯盟のLionは中国セキュリティ業界の現状に言及した。ブラックビジネスに精を出すハッカーと、そうした風潮を非難する側について「私はどちらの立場も弁護するつもりはありません」と前置きしつつ、「私が思っているのは、もし1年間働いて1平方メートルの家すら買えないのなら、どうやって生きていくのですか?どうやって家族を食べさせるのですか?どうやって老後の両親を養えばいいのですか?」と「ハッカーに無理解な社会」へのメッセージを切々と訴えていた。今回の「南方情報セキュリティサロン」は、こうしたLionのまなざしが色濃く反映したもの、と考えていいだろう。同サロンの開催は来る12月22日。主催者には中国紅客聯盟と緑色兵団が並んでいる。この緑色兵団とは、現在の「緑色兵団isbase站」と推測される。なお、開催場所は「広州」とのみアナウンスされており未詳。タイムテーブルは下記の通り。11:00-12:00 昼食12:00-13:00 休憩13:00-14:30 講演14:30-15:00 休憩15:00-16:30 講演16:30-17:30 自由討論と自由発言17:30-19:30 夕食19:30- 自由時間中国紅客聯盟http://www.cnhonker.com/南方情報セキュリティサロン開催告知http://www.cnhonker.com/dynamic/nan-fang-xin-xi-quan-sha-long-di-jie-zhu-ti-huo-dongCOGにおけるLionの閉幕の辞http://www.cnhonker.com/dynamic/lionyu-coghui-yi-xuan-bu-hong-ke-lian-meng-huczhong-zu-de-bi-mu-ci緑色兵団isbase站http://www.isbase.net/※重要な注意本記事及びリンク先に含まれるURL、メールアドレス、電話番号その他にアクセスした場合、あなた自身が危険にさらされたり、犯罪に荷担したとみなされたりする可能性があります。十分にご注意ください(Vladimir)筆者略歴:infovlad.net 主宰。中国・北朝鮮・ロシアのセキュリティ及びインテリジェンス動向に詳しい