2011年上期はSpyEyeの台頭が特徴、多層防御による早期対処を--分析レポート(ラック) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.03.26(日)

2011年上期はSpyEyeの台頭が特徴、多層防御による早期対処を--分析レポート(ラック)

調査・レポート・白書 調査・ホワイトペーパー

株式会社ラックは11月16日、「JSOC侵入傾向分析レポートVol.17」を発表した。

本レポートは、同社のセキュリティ監視センター「JSOC(Japan Security Operation Center」が収集・分析を行った、2011年上期(1月~6月)におけるインターネットの脅威傾向をまとめたもの。JSOCの調べでは、特定のウイルスの沈静化により全体的なインシデント件数は若干の減少傾向が見られたものの、Webを閲覧することで感染を広げるドライブバイダウンロードや、巧妙な文面でメールに添付されたウイルスの実行を誘導する標的型の攻撃などにより、既存のウイルス対策だけでは防ぎきれない例が確認されている。また、このような攻撃を許してしまったのちに、SpyEyeに代表されるような情報窃取機能を持つウイルスの被害につながっていく。

レポートでは2011年上期におけるウイルス感染の検知傾向の特徴として、Microsoft Windows OSのシステムに感染するボット型ウイルスSpyEyeの台頭を挙げている。JSOCでは、SpyEyeに感染したホストからC&Cサーバに対して発生させる特徴的な通信を検知するJSOCオリジナルシグネチャを2010年6月より用意していた。特に2011年4月以降、検知件数が急増した。SpyEyeは感染ホスト上で取り扱われる情報の窃取に長けており、感染期間が長期にわたるほど危険性が増す。また、最新のウイルス定義ファイルが適用されているウイルス対策ソフトウェアでも検出できないSpyEye検体も数多く報告されているため、ウイルス対策ソフトウェアとネットワーク監視を組み合わせた多層防御により、万一の感染時には早期発見、早期対処を行うことが望ましいとしている。
《吉澤 亨史》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

調査・レポート・白書 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. 日本の個人PCにインストールされている危険ソフトのトップ3が判明(フレクセラ)

    日本の個人PCにインストールされている危険ソフトのトップ3が判明(フレクセラ)

  2. 書評「Dark Territory」(1) アメリカでサイバー戦が重要課題となるまでの軌跡

    書評「Dark Territory」(1) アメリカでサイバー戦が重要課題となるまでの軌跡

  3. 被害を受けた組織の約4割が改善策としてIT部門とセキュリティ部門分離を実施--シスコ年次レポート(シスコ)

    被害を受けた組織の約4割が改善策としてIT部門とセキュリティ部門分離を実施--シスコ年次レポート(シスコ)

  4. 企業の営業秘密漏えい 2大ルート明らかに、2,000社アンケート(IPA)

  5. 年金機構の事故を受けた調査結果と改善措置状況を発表、厚労省に大幅な遅れ(総務省)

  6. Active Directoryを狙う2つの攻撃手法と、ログを活用した検知と対策(JPCERT/CC)

  7. 「ファジング活用の手引き」資料を更新、「Taof」「Peach Fuzzer」など最新のツールを紹介(IPA)

  8. 書評「Dark Territory」(2) アメリカにおけるサイバー戦の扱いの変遷 ~ USCYBERCOM 以前

  9. 2016年に確認されたC&Cサーバ、8割が1年以上前に取得されたドメイン名(日本IBM)

  10. ランサムウェアの被害件数は前年から約3.5倍、検出台数は約9.8倍に(トレンドマイクロ)

全カテゴリランキング

特集

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×