11月30日から12月2日にかけて、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)主催の「Internet Week 2011~とびらの向こうに~」が、秋葉原の「富士ソフトアキバプラザ」で開催される。今回で15年目となる Internet Week は、インターネットに関わる技術の研究・開発や、構築・運用・サービスなどの、ここ1年間の最新動向を把握できる非商用イベントであり、今年は「とびらの向こうに」をテーマとしている。この Internet Week 2011 の情報セキュリティに関するセッションに絞って紹介している本連載、第5回となる今回は、開催2日目 12月1日の午後に行われるプログラム「IPv6セキュリティの勘どころ」について、NTT情報流通プラットフォーム研究所の藤崎智宏氏に取材した。--このプログラムを設けられた背景や目的は何でしょうか?IPv4 アドレスの在庫が 2011年初頭に枯渇し、今後は IPv6 の導入が一段と進んでいくと思われます。例えば、数年前から提供されている企業向けの IPv6サービスに加え、コンシューマ向けの IPv6 サービスも既に各 ISP から提供され始めています。そのような中、国内外で様々なことが言われている IPv6 セキュリティに関して、実際に IPv6 を導入する際に気をつけなければならない「勘どころ」を皆様に知っていただくために本プログラムを企画しました。今回は、まず最初に IPv6 のセキュリティを理解していただくために必要なIPv6 的機能や、IPv6 プロトコルそのものに起因するセキュリティ問題について解説し、その上で実際に企業網や家庭/SOHO ネットワークに IPv6 を導入する際に注意すべきセキュリティについて解説します。--プログラムの対象者はどのような方ですか?IPv6 を導入しようとしている企業網担当者や IPv6 を使ってみようと思っている一般ユーザーを想定しています。--このプログラムの何が「ホット」で、開くべき「とびら」とは何でしょうか?今後のインターネットを考える上で、IPv6 は欠くことのできないものです。まさに今、企業網のみならず、一般ユーザにも広まりつつある IPv6 について気をつけるべきセキュリティを知り、IPv6 インターネットを安全に使うことで、「次のインターネット」へのとびらを開けていただきたいと思っています。--最後に、読者にメッセージをお願いします。「セキュリティ」と聞くと、ネガティブなイメージがあるかと思いますが、まずは、IPv6 を使ってみていただくことが重要だと考えています。コンシューマ向けの IPv6 サービスは、既に多くの ISP から提供されており、ISPによっては、無料の追加サービスとしているところもあります。是非とも IPv6 を使ってみて下さい。●アジェンダ「T4 IPv6セキュリティの勘どころ」開催日時:2011年12月1日(木) 13:00~15:30会場:富士ソフト アキバプラザ料金:事前料金 \5,000/当日料金 \7,000https://internetweek.jp/program/t4/13:00~13:30 1) IPv6とセキュリティ北口 善明(金沢大学総合メディア基盤センター)13:30~14:30 2) 企業ネットワークでのIPv6セキュリティ花山 寛(ネットワンシステムズ株式会社)14:30~15:30 3) 家庭ネットワークでのIPv6セキュリティ山形 育平(NTTコミュニケーションズ株式会社)※特典:このセッションにお申込いただいた方でご希望の方全員に「Scan Tech Report(スキャン テック レポート)」の購読(有料:個人年間10,332円)を無料でプレゼントします。※時間割、内容、講演者等につきましては、予告なく変更になる場合があります。