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2017.02.28(火)

海外における個人情報流出事件とその対応「新手のタイポスクワッティング攻撃」(1)攻撃方法は2種類

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インターネットユーザが、WebサイトにアクセスしようとブラウザでURLを入力する際、タイプミスを悪用してユーザを別のサイトに誘導する「タイポスクワッティング」。

たとえば、2005年にはwww.google.comに似せたwww.gookle.comが話題となった。Googleと入力するつもりで間違って、www.gookle.comと入力すると、マルウェアを仕掛けたWebサイトにアクセスすることになり、感染してしまうというものだ。マルウェア感染の目的以外にも、サイトへのアクセスを増やすために利用するケースもある。

このタイポスクワッティングが、新しい目的で悪用されているとITセキュリティの研究者がホワイトペーパーで発表し、注目を集めている。タイポスクワッティングを悪用して、企業などの組織へのメールを異なる宛先に送ろうとする。ドッペルゲンガードメインと名付けられた、このセキュリティの脅威はFQDNに関するものだ。

ホワイトペーパーを発表したのは、ITセキュリティのシンクタンクであるGodai Groupの研究員だ。Godai Groupは、新しい脅威の調査、新しいツールの開発、ネットワーク環境をセキュアにするためのサービス提供に焦点を置いている。

調査では、フォーチュン誌による上位500社、フォーチュン500を調べ、約3割にあたる151社が被害を受ける可能性があると確認している。リストに挙げられたのは、Dell、IBM、インテル、ユニシス、yahooなどだ。そして、「大企業ではメール使用が極めて多く、結果、誤ってメールを送付してデータが漏えいする危険が飛躍的に高まる」と警告する。

ドッペルゲンガードメインで脅威とされるFQDNはFully Qualified Domain Nameの略で、完全修飾ドメイン名とも呼ばれ、TCP/IPを利用したネットワークでドメイン名やサブドメイン名、ホスト名などを省略しないで記述したドメイン名のことだ。ドッペルゲンガーという言葉を使っているとおり、ドッペルゲンガードメインは、ホスト/サブドメイン名とドメイン名の間で、ドットが抜けているだけで、正式なFQDNと全く同じものとなっている。Godai Groupのホワイトペーパーではこれを説明するために、例として@us.company.comに対して、@uscompany.comを挙げている。usとcompanyの間にドットが入るか、入らないかの違いのみとなっている。

●攻撃方法は2種類
Godai Groupが指摘するメールベースの攻撃は2種類ある。まずは、攻撃側は全面的に受身のものだ。ドッペルゲンガードメインを入手した後は、メールサーバのコンフィギュレーションを行い、そのドメインに対するメールを全て受信する。この方法はキャッチオールとも呼ばれ、メールサーバで存在しないアドレスあてのメールでも、全て受信する。通常はスペルミスにより組織にとって重要なメールを、受信しそびれる状況を避けるためのものだ。

もうひとつはソーシャルエンジニアリングを攻撃のベクターに組み込んだもので、Godai Groupでは特定の個人にのみ使用されることが多いと考える。最初のシナリオでは、ドメインを入手した後は、攻撃者はのんびりとスペルミスで届けられるメールを待っているが、こちらでは積極的にターゲットを攻撃する。

ドッペルゲンガードメインは正式なメールドメインに非常に似ていることから、攻撃側がなりすましのツールとして利用する。通信者間に入り込む中間者攻撃を行うというもので、攻撃側はターゲットとする組織とそのパートナーや、組織が利用する金融機関の両方のドッペルゲンガードメインを取得する。そして…

※本記事は有料版に全文を掲載します

(バンクーバー新報 西川桂子)
《ScanNetSecurity》

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