Virtual System Components and Scoping Guidance(仮想システムコンポーネントとスコープガイダンス)では、仮想環境でよく見られるコンポーネントの説明をしています。PCI DSSの基本原則である「カード会員データを扱う全てのシステムコンポーネント、およびそこに直接接続するシステムコンポーネントが対象となる」という観点について、これら仮想環境におけるコンポーネントも追加で検討すべき、とされています。
・Virtual Switch or Router(仮想スイッチ、仮想ルータ) 仮想スイッチ、仮想ルータは、ネットワークレベルのルーティングやスイッチング機能を持つソフトウェアコンポーネントで、例えばハイパーバイザーのドライバ、モジュール、もしくはプラグイン等として、仮想サーバプラットフォームにおける重要な部分となり得る。単一の物理アプライアンス上のコンポーネントとして、複数のネットワーク機器の仮想アプライアンスとして実装されるものもある。
・Virtual Applications and Desktops(仮想アプリケーション、仮想デスクトップ) アプリケーションやデスクトップ環境も、仮想化されてエンドユーザに機能を提供することができる。これらは一般的に中心的な拠点に設置され、リモートデスクトップインタフェースによりアクセスされる。仮想デスクトップではシンクライアントやモバイル機器を含む多数の種類の機器からアクセスを受け付けることができる。POS、カスタマーサービス、その他決済機構の中で様々な役割を持つことがある。