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2018.01.19(金)

海外における個人情報流出事件とその対応「組織犯罪としての個人情報窃盗」(1)米国史上最悪の個人情報窃盗事件

国際 海外情報

●米国史上最悪の個人情報窃盗事件
10月7日、個人情報窃盗と偽のクレジットカードを使った詐欺で111人を逮捕したと、ニューヨーク市警察と、ニューヨーク市クイーンズ地区を担当する地方検事が合同で発表した。プレスリリースが発表された7日の時点で、111人の逮捕者のうち86人を拘留、残りの25人は逮捕状が出て、手配中だ。

詐欺事件の発表を行ったのは、Raymond W. Kelley警察部長と、Richard A. Brown地方検事らで、起訴された個人は111人にものぼる。逮捕されたのは5つの組織犯罪集団で、クイーンズ地区に拠点を持ち、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、中東のシンジケートと関係があったという。米国やヨーロッパの数千人から個人のクレジットカード情報を盗み、16か月という短い期間にこれら個人および金融機関などに1,300万ドルの被害を与えた。

Brown検事は、「(事件は)法執行機関がこれまで遭遇した個人情報窃盗・クレジットカード詐欺事件の中でも、群を抜いている。これまでで最大で、かつ最も高度なもののひとつだ」とコメント。「クレジットカード詐欺と個人情報窃盗は米国で最も急成長している犯罪」とした上で、数百万人の被害者を苦しめ、さらに消費者やビジネス、金融機関に数10億ドルもの損害を与えていると指摘する。

犯人らは、不正に他人名義のクレジットカードを使って、ぜいたく品のショッピングをしたり、マイアミなどで5つ星ホテルに滞在する、また、ランボルギーニやポルシェといった高級車を乗り回したりしていた。組織のメンバーが、ニューヨークからフロリダまでの移動に、プライベートジェットを使っていたことも分かっている。一方、これらの結果、犯罪者が逮捕されてからも被害者は、不正使用により信用レーティングが下がってしまい、住宅ローンを組む際に困難に遭うなどの状況に苦しんでいるのが現状だ。

ブラウン検事は被告のうち90人以上というから、大半をニューヨーク州の組織犯罪取締法の下で、起訴した。2010年5月から2011年9月までの16か月にわたる捜査の間、クイーンズ地区などで運営されていた組織犯罪グループのメンバーや関係者だった。グループはAmerican Express、Visa、MasterCard、Discovery Cardなどを組織的に悪用していた。

●細かく役割が分かれた組織による犯罪
起訴状では、犯罪組織の“ボス”としてImran Khan、Ali Khweiss、Anthony Martin、Sanjay(通称Rocky) Deowsarran、Amar Singhの名前を挙げている。各グループは、その下に副リーダー、ボスのアシスタントやアカウント番号のサプライヤーなどがいた。

グループは必要な“原材料”、すなわち

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(バンクーバー新報 西川桂子)
《ScanNetSecurity》

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