IDC Japan株式会社は10月4日、国内モバイルセキュリティ市場予測を発表した。これによると、2010年の国内モバイルセキュリティ市場規模は23億円、2010年から2015年における年平均成長率(CAGR)は32.2%で、2015年の市場規模は93億円になると予測している。モバイルアイデンティティ・アクセス管理市場は、スマートフォンやタブレット端末のユーザの急増やビジネスでの利用拡大によってモバイル向け認証関連の製品需要が高まり、2010年から2015年のCAGRは36.5%で、市場規模は2010年の3億円から2015年には15億円になると予測している。セキュアコンテンツ・脅威管理市場は今後モバイル機器でのマルウェア対策や盗難・紛失時の情報漏えい対策のニーズが高まり、2010年から2015年のCAGRは33.1%で、市場規模は2010年の14億円から2015年には58億円になると予測している。同社のソフトウェア&セキュリティ リサーチマネージャーである登坂恒夫氏は、「ユーザ企業は、早期に導入するためにもスマートフォンなどのモバイルデバイスの活用について、早めに社内コンプライアンスに準拠したポリシーを明確にする必要があり、ベンダはポリシー設計の段階から積極的に関わるべきである」と指摘している。(吉澤亨史)http://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20111004Apr.html