日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は9月21日、東京SOCにおいて中国からの攻撃が増加していることを確認したと発表した。これは、9月18日に日本のWebサイトに対して攻撃を行うように中国のインターネットコミュニティ上で呼びかけが行われ、国内のWebサイトで局所的な被害が発生しているもの。確認された攻撃は、主に既知のWebアプリケーション脆弱性を悪用するような攻撃やDoS攻撃で、特に高度な攻撃は確認されていない。しかし、同日には通常の約8倍程度の送信元から攻撃が行われていた。このようなインターネット上での呼びかけに関連すると考えられる中国からの攻撃検知数の増加は去年の同日にも確認されている。ただし、今年は去年の攻撃よりもさらに規模が小さかった。東京SOCによると攻撃は収束しており、またこのような主義主張のデモンストレーションに関連した攻撃では、高度な攻撃が行われることは少なく、日常的にインターネット上で不特定多数を対象に行われる攻撃と変わらない傾向にある。このため、日頃からセキュリティ対策を実施している環境では特別な対応は不要としている。(吉澤亨史)https://www-304.ibm.com/connections/blogs/tokyo-soc/entry/china_attack_20110921?lang=ja