L0pht Heavy Industriesが活躍していた1990年代を知るOld Schoolな人なら、あのMudgeが今DARPAに在籍していると耳にしたら、思わず微笑むに違いない。
と言うのも、Mudgeはハッカー・グループの元祖で大御所L0phtのリーダーだったからだ。その頃活躍していたL0phtやcDc(Cult of the Dead Cow)などは当時、軍事用新技術の研究所であるDARPA(Defense Advanced Research Projects Agency:国防高等研究計画局)にハッキングし、密かに入手したと言うエイリアンやUFOについてのついての書類を「流出」させるようなパフォーマンスを行っていたからだ(仔細は筆者著の「Hack!!」を参考に)。
スピーチの内容は2つある。どちらもMudgeがプログラム・マネージャーのもので、ひとつは「Analytic Framework for Cyber Security」、DRPAの新しいサイバー・セキュリティの研究方法について。そしてもうひとつが、Cyber Security Fast Trackについてであった。
Cyber Security Fast Track(CFT)は簡単に言えば、「小さなセキュリティ企業でも国防省の予算をもらえるようにする」というMudgeのペット・プロジェクトだ。「本当に最新の研究というのは、こうしたコンファレンスのスピーカーや、研究者の本職以外の趣味として生まれることが多い。そうした優秀な研究者が昼間は本職、夜に研究といった生活をしないで済むためにDRPAにから予算を簡単にもらえるようにするのが」このプロジェクトの目的だそうだ。