Apache Software Foundationは8月24日(現地時間)、Apache HTTPDセキュリティアドバイザリを公開した。これは、Apache 1.3のすべてのバージョン、およびApache 2のすべてのバージョンにおいてDoS攻撃を受ける脆弱性(CVE-2011-3192)が確認されたというもの。また、同脆弱性を悪用するDDoS攻撃ツール「Apache Killer」が出回っているとして、注意を呼びかけている。Apache Killerは本脆弱性を悪用し、リモートから多数のRange指定を含むリクエストを送ることで、ターゲットシステムのメモリとCPUを消費させる。Apacheでは本脆弱性の修正パッチを48時間以内にリリースするとしており、暫定的な対策として以下を紹介している。1:多数のrange指定を検出するために、SetEnvIfやmod_rewriteを使用してそれを無視する2:リクエストフィールドのサイズを数百バイトに制限する3:mod_headersを使ってRangeヘッダを無効にする4:一時的な対策として、Rangeヘッダカウントモジュールを適用する5:現在議論中のパッチを適用する(吉澤亨史)http://mail-archives.apache.org/mod_mbox/httpd-announce/201108.mbox/%3C20110824161640.122D387DD@minotaur.apache.org%3E