独立行政法人情報処理推進機構 セキュリティセンター(IPA/ISEC)は8月3日、2011年7月度の「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況」を発表した。また、スマートフォンのウイルスが次々と発見されており、利用者にとってウイルス感染の脅威はますます高まってきていることから、スマートフォンをとりまくウイルス事情を解説するとともに、スマートフォンを安全に使うためにとるべき具体的な手段を紹介している。具体的には「スマートフォンをアップデートする」「スマートフォンにおける改造行為を行わない」「信頼できる場所からアプリケーション(アプリ)をインストールする」「Android端末では、アプリをインストールする前に、アクセス許可を確認する」「セキュリティソフトを導入する」「スマートフォンを小さなパソコンと考え、パソコンと同様に管理する」としている。7月のコンピュータウイルス届出状況では、ウイルス検出数は約2.3万個と、6月の約3.8万個から39.4%の減少となった。届出件数は1,064件となり、6月の1,209件から12.0%減少している。コンピュータ不正アクセス届出状況では、7月の不正アクセス届出件数は8件で、そのうち5件に何らかの被害があった。相談件数は47件で、このうち15件が何らかの被害に遭っている。被害届出の内訳は、侵入4件、なりすまし1件であった。ウイルス・不正アクセス関連相談総件数は1,490件で、このうち「ワンクリック不正請求」に関する相談が461件(6月は511件)、「偽セキュリティソフト」に関する相談が8件(6月は11件)、Winnyに関連する相談が7件(6月は7件)、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が2件(6月は6件)などとなっている。(吉澤亨史)http://www.ipa.go.jp/security/txt/2011/08outline.html