一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月11日、2011年4月1日から6月30日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。インシデント報告対応レポートによると、同四半期にJPCERT/CCが受け付けたインシデント報告件数は1,567件、各報告に含まれるインシデント件数は1,562件、サイト管理者などに対応を依頼した調整件数は654件となり、調整件数以外は前四半期より減少している。インシデントの内訳は「スキャン」が958件で全体の61.3%を占め、「フィッシングサイト(325件)」「マルウェアサイト(121件)」「Webサイト改ざん(34件)」と続いた。フィッシングサイトの報告は、国内のブランドを装ったフィッシングサイトの件数が118件と、前四半期の84件から40%増加した。また、国外ブランドを装ったフィッシングサイトの件数は173件と、前四半期の247件から30%減少している。活動概要では、「攻撃者グループの活動への対応」「第23回FIRST Conference開催--山口理事が運営委員に」「制御システムセキュリティ評価ツール「SSAT」の提供開始」などをトピックに挙げている。(吉澤亨史)http://www.jpcert.or.jp/ir/report.htmlhttp://www.jpcert.or.jp/pr/index.html