工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン2「V-CRY」 第22回「逃走」 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2018.11.14(水)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン2「V-CRY」 第22回「逃走」

※本稿はフィクションです。実在の団体・人物・事件とは関係がありません※

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「被害者に関する情報を全てこちらに渡してもらう。もしも、その中から1年以内にネット詐欺の被害者が出たら、無条件にあんたのせいだと判断して、こちらの持っている情報を警察に届ける」

オレは威圧的な口調で、顔を寄せた。

「わかりました。おっしゃる通りにします」

中山は、あっさりと頭を下げた。正直、オレは拍子抜けした。もっと粘って抵抗すると思っていたのだ。普通、そうするものだろう。なんで、ごまかしたり逃げようとしたりしないんだろう。

その時、オレの頭に電撃が走り、背中に鳥肌が立った。こいつは、犯人じゃない、という直感が走った。

「どうしました?」

オレの様子が変わったのに気がついた中山が、いぶかしげな声を出した。

「誰に頼まれた?」

オレは低い声で、かまをかけてみた。

中山の顔色が変わった。間違いない。こいつは犯人じゃない。

《ScanNetSecurity》

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