工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン2「V-CRY」 第21回「脅し」 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2018.12.14(金)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン2「V-CRY」 第21回「脅し」

※本稿はフィクションです。実在の団体・人物・事件とは関係がありません※

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オレは、中山をゴミの中に正座させ、中山がやったことをこまごまと説明してやった。それから中山の家族と資産状況も読み上げた。オレに言われるまでもなく自分でもわかっているだろうけど、こっちがどれくらい調べていて、どれくらい本気なのかを理解してもらうためだ。

相沢は金を取り返さないでいいと言っていた。だから相手に犯行を認めさせるのは難しくはないだろうとオレは考えていた。金を返さないでよくて、警察にも突き出されないとくれば相手が断る理由はない。

犯人からは金を取り戻さないが、ファミリーアイズが被害者に被害金額相当分を支払うそうだ。気前のいいことだ。警察に犯人を引き渡さない以上、その犯人から金を取り上げるのは、得策ではないと考えたのだろう。ファミリーアイズの会員から奪った金がいくらなのか、犯人にだって、もうわからないだろう。犯人からまるごと金を取り上げるわけにはいかない。その中にはファミリーアイズ以外の会社の会員で被害を受けた連中の分も入ってるんだ。

中山は、じっとオレの話を聞いていた。不安そうな顔を見ているうちに、もっと脅して怖がらせてみたいような気もしてきたが、やめておいた。逆ギレされるとヤバイ。

一通りの説明を終えたオレは、中山の顔をのぞき込みながら言った。

「間違いない?」

「警察に突き出すんですか?」

《ScanNetSecurity》

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