日本電気株式会社(NEC)は6月9日、仮想PC型シンクライアントシステム「VirtualPCCenter(VPCC)」を強化し、「VPCC4.0」として同日から販売開始したと発表した。今回の強化は、サーバ上の仮想PCとシンクライアント端末間の通信を中継する「セッション管理機能」を拡充するもの。従来、仮想PCへ接続するためには専用の接続モジュールを搭載した端末を利用する必要があった。新製品では、自社製のシンクライアント端末に加え、Webブラウザを搭載した汎用端末からでも仮想PCに接続することが可能となっている。これにより端末の選択肢が大幅に拡大し、在宅勤務などの多様なニーズに対応する。Androidを採用したクラウドコミュニケーター「LifeTouch」にも対応した。また、Citrix社「XenDesktop」との連携機能を独自に開発し、同一の仮想PCに対してRDP/ICAのどちらの接続プロトコルからでもアクセスできるようにした。ユーザは利用環境に応じて柔軟にプロトコルを選択できる。(吉澤亨史)http://www.nec.co.jp/press/ja/1106/0901.html