1.概要libmodplug には、不正な S3M ファイルを処理した場合に、バッファオーバーフローを引き起こしてしまう脆弱性が報告されました。リモートの第三者に利用された場合、システム上で不正な操作を実行される可能性があります。libmodplug は、多くの映像または音楽ソフトウェアに同梱されており、広範囲に渡って影響を受けることが考えられます。対象のユーザは速やかに以下の対策を実施することを推奨します。2.深刻度(CVSS)6.8http://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2011-1574&vector=%28AV%3AN/AC%3AM/Au%3AN/C%3AP/I%3AP/A%3AP%293.影響を受けるソフトウェアlibmodplug 0.8.8.1 以前VideoLAN VLC media player 1.1.8 以前※影響を受けるバージョンの libmodplug が含まれる Linux ディストリビューションあるいはその他のソフトウェアにおいても、この脆弱性の影響を受ける可能性があります。4.解説Moddule (MOD) は、Pro Tracker (.MOD), Scream Tracker 3 (.S3M), Fast Tracker 2 (.XM) などの複数のフォーマットに対応した音楽ファイルであり、当該音楽ファイルを再生するライブラリの 1 つに libmodplug があります。この libmodplug には、CSoundFile::ReadS3M メソッド (load_s3m.cpp) における変数 nins (Instrument) 及び変数 npat (Pattern) の入力値チェックに不備が存在するため、Instrument/Pattern フィールドに過度に大きな値が指定された不正な S3M ファイルを処理した場合に、バッファオーバーフローが発生する脆弱性が存在します。この脆弱性を利用することでリモートの攻撃者は、libmodplug を使用するアプリケーションの権限で任意のコードが実行可能となります。5.対策(Web非公開)6.ソースコード(Web非公開)(執筆:株式会社ラック コンピュータセキュリティ研究所)※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。Scan Tech Reporthttp://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html