独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター（IPA/ISEC）および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター（JPCERT/CC）は5月17日、トレンドマイクロ株式会社が提供するセキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター2009」にキー入力暗号化機能に関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes（JVN）」で発表した。ウイルスバスター2009には、キー入力暗号化機能を利用している場合においても、ユーザのWebブラウザ上でキー入力されたパスワードの一部が暗号化されない脆弱性が存在する。この問題によって、キーロガー等により入力情報を窃取された場合、部分的に平文のまま漏えいする可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとにウイルスバスター2010もしくは2011にバージョンアップするよう呼びかけている。なお開発者によると、ウイルスバスター2010以降ではキー入力暗号化機能に使用されているモジュールが異なるため、同様の脆弱性は存在しないという。なお、ウイルスバスター2009は、既にサポート終了となっている製品であるため修正の予定はないとのこと。（吉澤亨史）http://jvn.jp/jp/JVN99175647/
