独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月12日、Postfix projectが提供するSMTPサーバ「Postfix SMTPサーバ」にメモリ破損の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。Postfix SMTPサーバには、Cyrus SASLライブラリを用いた認証処理に問題があり、メモリ破損の脆弱性(CVE-2011-1720)が存在する。この問題はPLAIN認証またはLOGIN認証以外でCyrus SASLライブラリを使用した際に発生する。この問題が悪用されると、リモートの攻撃者によりDoS攻撃を受けたり、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに各バージョンに対応したアップデートを適用するよう呼びかけている。なお、対策版を適用するまでの間、開発者が提供する情報をもとにCyrus SASLの認証機能を無効にすることで、本脆弱性の影響を軽減することが可能としている。(吉澤亨史)http://jvn.jp/cert/JVNVU727230/