工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン2「V-CRY」 第12回「鼻歌」 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2018.10.20(土)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン2「V-CRY」 第12回「鼻歌」

※本稿はフィクションです。実在の団体・人物・事件とは関係がありません※

特集 フィクション
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「あのさ。Webメールを使う時の問題は、

・セキュリティ管理がWebメール事業者まかせになる

・WebメールではJAVA、スクリプトなど使いまくっているので、危険なものを仕込まれたら一発でやられる

ってことだ。Twitterでもよく脆弱性が見つかって騒ぎになるだろ。ああいうことが起こりかねないわけだ。まあ、Googleは比較的安心できるけどね。だから自分でセキュリティ管理できない素人向けだと思ってたんだけどな」

沢近は不思議ちゃんだが、いちおうシステム屋のはしくれだ。素人ではない。

「でも…」

沢近が口をとがらせた。それを上回る利便性がGmailにはあると言いたいんだろう。Gmailが便利ってのは、オレも認める。あとは、自分自身のセキュリティポリシーの問題だ。オレは自分の利用するもののセキュリティ管理を、見も知らないアメリカ人にまかせたくない。

「お前みたいなヤツがいるから、未だにクラシックなメールマガジン経由の攻撃が有効なんだよ」

また余計な憎まれ口を叩いてしまった。オレは別に沢近とケンカしたいわけじゃない。仲良くしたい。特に下半身は。

「工藤さんは、私のことを『お前』と呼びますが、それは妥当なことなのでしょうか?」

沢近が腕を組んだ。むにゅっと大きな胸が上に上がる。オレの目は、いやがおうにも、そのふくらみに釘付けになった。いかん。まるで欲求不満の青少年みたいじゃないか。

《ScanNetSecurity》

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