マカフィー株式会社は3月23日、サイバー犯罪者が祝日やスポーツイベント、災害を悪用するオンライン詐欺の手口について、同社McAfee Labsの解説をブログにまとめている。サイバー犯罪者はバレンタインデーはもちろん、FIFAワールドカップやオリンピックなど注目度の高いスポーツイベントに乗じてオンライン詐欺をもくろみ、さらに悪質な犯罪者はハイチ、チリ、日本で最近発生した大地震や津波といった災害ですら、ユーザを罠にかけるために悪用する。これらの詐欺で使用される手法は、きっかけは異なるものの基本的に同じ手口を使用している。3月17日の聖パトリックの祝日でも、多くのオンライン詐欺が確認された。なかでも、いきなりオンラインでの儲け話が始まるものでは、ユーザを誘導するサイトを隠すため、短縮URLが使用されている。もはや短縮URLはオンライン詐欺における常套手段だ。リンク先のサイトでは、インターネット百万長者になる方法、知識、ソフトウェアを販売していた。同社では、大きなニュースとなる祝日やスポーツイベント、災害の際には、サイバー犯罪者がユーザを罠に陥れようと狙っていることを忘れないよう呼びかけている。(吉澤亨史)http://www.mcafee.com/japan/security/mcafee_labs/blog/content.asp?id=1195