>>第 1 回から読む
2時間くらいで終わる予定だった打ち合わせだったのに、もう昼過ぎた。腹が減った。それもこれも相沢の頭が空っぽで、安っぽいプライドと偏った責任感があるせいだ。面倒ったらありゃしない。こんなヤツが相手なら犯罪者は楽だったろう。なにもしなくても勝手にひとりで空回りしていてくれそうだ。
「つきましては、おおまかなお見積もりはざっとこんなものになります」
ふと気がつくと、オレのエージェントの沢田が、にこにこ笑いながら相沢に紙を手渡していた。とたんに相沢の顔が曇る。かなりふっかけたに違いない。
「あとはですね。基本的に人日計算になりますので、超過した場合は超過料金が発生します。また、交通費、資料などにつきましては、別途ご請求させていただくことになります」
相沢の顔色などおかまいなしに、沢田は話し続けた。こいつの目には、相沢は金のなる木、オレは金を刈り取る農夫にしか見えてないんだろう。
2時間くらいで終わる予定だった打ち合わせだったのに、もう昼過ぎた。腹が減った。それもこれも相沢の頭が空っぽで、安っぽいプライドと偏った責任感があるせいだ。面倒ったらありゃしない。こんなヤツが相手なら犯罪者は楽だったろう。なにもしなくても勝手にひとりで空回りしていてくれそうだ。
「つきましては、おおまかなお見積もりはざっとこんなものになります」
ふと気がつくと、オレのエージェントの沢田が、にこにこ笑いながら相沢に紙を手渡していた。とたんに相沢の顔が曇る。かなりふっかけたに違いない。
「あとはですね。基本的に人日計算になりますので、超過した場合は超過料金が発生します。また、交通費、資料などにつきましては、別途ご請求させていただくことになります」
相沢の顔色などおかまいなしに、沢田は話し続けた。こいつの目には、相沢は金のなる木、オレは金を刈り取る農夫にしか見えてないんだろう。