フォーティネットジャパン株式会社は2月10日、2011年1月度の「フォーティネットウイルス対処状況レポート」を発表した。2010年12月21日から2011年1月20日までの同社「FortiGateネットワークセキュリティアプライアンス」と「インテリジェンスシステム」が検知した情報によると、今回の期間では、新しい脆弱性に対するエクスプロイト活動が急激に落ち込んだ。FortiGuard Labが対応した新しい脆弱性89件のうち、61%に対してエクスプロイト活動が試みられたことが検出されているが、この割合も30~40%の減少率となっている。今回のレポートで検出された注意を要するトップ3のマルウェアは、Javascriptを用いてシステムを感染させる大量メーラー「Feebs」、SNSなどのコメントにリンクされたさまざまなスパム キャンペーンを用いて、それ自身が感染している添付ファイルを送信する「Buzus」、ボットコンポーネントを内包するファイル感染マルウェア「Virut」であった。これらは新しい脅威ではないものの、依然として執拗で積極的な活動を続けている。また別に、2010年12月27日から2011年1月10日まで、グローバルスパムレートの大幅な下落が観測されたが、再び通常の状態へと上昇しはじめている。(吉澤亨史)http://www.fortinet.co.jp/news/pr/2011/pr021011.html