独立行政法人 情報処理推進機構セキュリティセンター(IPA/ISEC)は1月21日、一部のスマートフォンやタブレット型端末で使用されているAndroid OSを標的とした、新たなウイルスが確認されているとして注意喚起を発表した。このウイルスは「Geinimi」と呼ばれ、Android OSで初のボット型ウイルスであり、悪意のある者がウイルスに感染した端末を乗っ取ることができる可能性を持った、危険性の高いものとしている。Geinimiは、Android Market以外のアプリ配布サイトで配布される正規を装ったアプリに混入されていたり、海外製ゲームアプリや写真集アプリ、日本の海賊版アプリと抱き合わせているケースが確認されている。IPA/ISECでは注意点と対策として、信頼できる場所から正規版のアプリを入手すること、「提供元不明のアプリ」設定のチェックを外しておくこと、「アクセス許可」に必ず目を通して不審なアクセス許可がないかとチェックすること、セキュリティ対策ソフトを導入することを挙げている。(吉澤亨史)http://www.ipa.go.jp/security/topics/alert20110121.html