一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月12日、2010年10月1日から12月31日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。インシデント報告対応レポートによると、同四半期にJPCERT/CCが受け付けたインシデント報告件数は2,375件、各報告に含まれるインシデント件数は2,638件、サイト管理者などに対応を依頼した調整件数は731件であった。インシデントの内訳は「スキャン」が1,128件で全体の42%を占め、「マルウェアサイト(572件)」、「フィッシングサイト(538件)」、「Webサイト改ざん(199件)」と続いた。フィッシングサイトの報告は特に10月に増加し、前四半期から約10%、前年度の同四半期からは約60%の増加となった。活動概要では、「Webアクセス解析サービス基盤を悪用した新しいタイプの攻撃に関する注意喚起」「アジア各地でセキュアコーディングセミナーを開催」「アフリカ諸国向けCSIRT トレーニングを実施--AfriNIC-13」をトピックに挙げている。(吉澤亨史)http://www.jpcert.or.jp/update.html