海外における個人情報流出事件とその対応 第232回 (1)ナイジェリア詐欺で住宅の不正売却、賃貸 | ScanNetSecurity
2021.01.26(火)

海外における個人情報流出事件とその対応 第232回 (1)ナイジェリア詐欺で住宅の不正売却、賃貸

●ナイジェリア詐欺で住宅の不正売却、賃貸 ナイジェリア詐欺というと、当初は国外に資金を動かすために手を貸してほしいという内容が多かった。しかし、その後、手口も進化している。宝くじに当選した、あるいは海外に住む親戚が死亡して遺産が贈られることになっている

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●ナイジェリア詐欺で住宅の不正売却、賃貸
ナイジェリア詐欺というと、当初は国外に資金を動かすために手を貸してほしいという内容が多かった。しかし、その後、手口も進化している。宝くじに当選した、あるいは海外に住む親戚が死亡して遺産が贈られることになっている、企業相手には製品を買いたい、など、さまざまな内容で話をもちかける。そして、最近では、住宅が関連した詐欺が確認されている。米国テキサス州の『CBS 11』は、9月2日付けで同州北部で家を賃貸するとして、消費者を騙そうとした事件を報じている。

ダラスに住むSteven Spearsさんは、約1ヶ月ほど前、賃貸アパートから、より広い家で暮らしたいと、貸し家を探していた。そして、4400平方フィート(408.8平米)の4BR、プール付きの家が、月々の家賃800ドルという破格の物件をインターネット広告で見つけた。

「安すぎる」と思ったものの、住んでいたアパートから2マイル(約3.2キロ)と近かったことも魅力だった。Spearsさんは、貸し主にe-mailで関心があることを伝え、一方で実際に物件を見に行くことにした。近かったこともあり、アポイントメントなどは取らずに訪れたようだ。

驚いたことに、目当ての家の前には「売り家」の看板が出ていて、売りに出されていた。レンタル用の物件で貸し家としながら、売りに出すこともある。しかし、安すぎる賃貸料のことも気になったため、Spearsさんは看板にあった不動産業者の連絡先に電話をする。そして、家の持ち主は貸しに出されていたことなど知らなかったことが分かった。

インターネット広告には、問題の物件の画像も複数出ていた。不動産業者が売り家情報としてインターネットでアップロードした画像を、何者かが不正にコピー、ダウンロードして、インターネット広告に出していたと考えられている。

e-mailで不正に物件を貸そうとしていた相手に連絡をしたSpearsさんは、この人物から返信も受けている。e-mailによると、“親切で誠実”な持ち主は、ナイジェリアに転勤になったため、留守宅を預かる人を探しているとある。帰国予定は4年後で、800ドルは光熱費やケーブル使用料、ゴミ収集、インターネットアクセス料金なども込みだった。海外在住のため、実際に会って、面接をすることはできないものの、敷金とSpearsさん個人についての情報を送れば、折り返し、賃貸物件にアクセスするための玄関の鍵を届けると書いてあった。

既に詐欺ではないかと疑っていたSpearsさんは、このe-mailを物件を扱っていた不動産業者に転送し、業者がさらにインターネット広告サイトを運営している会社にも連絡した。ポスティングは取り下げられたものの、持ち主のところには、Spearsさん以外にも何人かが契約のために訪れていたことが分かった。

幸いにもこの詐欺に騙された被害者はいなかったようだ。しかし、家の持ち主は「勝手に知らない人が私の家を貸しに出して、画像もインターネットで出回っていたのは気分が悪い」と不快感を表明している。

(バンクーバー新報 西川桂子)
《ScanNetSecurity》

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