エフセキュア株式会社は1月26日、フィンランド本社による身代金を要求するランサムウェアへの注意喚起を発表した。ランサムウェアはトロイの木馬の一種で、感染したコンピュータのファイルを修復するための費用、つまり身代金をユーザに払わせるもの。騙されたユーザに誤った満足感さえ与える、非常に悪質なものとしている。新種ではユーザが被害に気が付かない危険性も高い。 コンピュータが「W32/DatCrypt Trojan」に感染すると、Microsoft Officeの書類や動画、画像などのファイルをDatCryptによって暗号化される。そのファイルが破損したかのように偽装し、本物のWindowsのメッセージのように見せかけたメッセージが現れ、Windowsが推薦するリカバリソフトとして「Data Doctor2010」をダウンロードし、実行するようユーザに促す。しかし、無料版は「ひとつのファイルしか修復できない」として 89.95ドルの製品版を購入するよう誘導される。製品版を購入するとファイルは元に戻りアクセスできるようになる。http://www.f-secure.com/ja_JP/about-us/pressroom/news/2010/fs-news_20100126_01_jp.html