まずは、カナダのヨークトン市の空き地に捨てられた5つの箱の中に、800〜900人分の患者情報ファイルがあると、現地の取り締まり局であるaskatchewan Information and Privacy Commissionerに匿名の通報があった。
カナダでは、アメリカのHIPAA(Health Insurance Portability and Accountability Act)に相当するHIPAによって、患者情報は厳重に保管するように規定されており、5万〜50万カナダドルの罰金が定められている。捜査当局は、この患者レコードを最後に保管していた人物・団体を特定する捜査に早速あたっているらしい。
次は、メリーランド州のBethesda市にある、National Institutes of Health が、付属するNational Heart, Lung, and Blood Instituteのパーキングロットに駐車されていた研究者の車のトランクからラップトップが盗まれた、とステートメントを出している。
「ラップトップはスイッチが切られており、パスワードがかかっているため、コンピューターに詳しい人間でないと情報は引き出せないだろう」と、National Institutes of Healthのスポークスマンは言っているが、今後、研究者がこうした個人情報を施設外に持ち出さないことや、更なる暗号化の徹底などを指導して、セキュリティを強化する対策をするそうだ。