SCAN DISPATCH : ウイルス作成者逮捕、海外での反応 | ScanNetSecurity
2024.04.20(土)

SCAN DISPATCH : ウイルス作成者逮捕、海外での反応

SCAN DISPATCH は、アメリカのセキュリティ業界及ハッカーコミュニティから届いたニュースを、狭く絞り込み、深く掘り下げて掲載します。

国際 海外情報
SCAN DISPATCH は、アメリカのセキュリティ業界及ハッカーコミュニティから届いたニュースを、狭く絞り込み、深く掘り下げて掲載します。

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日本でウイルス作成者が”初めて”逮捕されるという事件は、海外でも広く報道された。英国のThe Registerでは「ウイルス・ライターがコピーライト違反で逮捕」というタイトルで、「P2Pマルウエアの一種を作成・配布した3人の容疑者は、コピーライト違反の容疑で逮捕されており、アル・カポネを脱税容疑で逮捕した事件を思い起こさせる」と書いている。香港のYui Kee Computing のニュースレターは「Pirlamesのトロイの木馬の亜種とされている”Harada”というマルウエアを作成・配布した3人を日本の警察が逮捕した」と報道している。こうしたニュースを受けて、アンチ・ウイルス製品を販売する企業のブログがあちらこちらでコメントしているのを初め、ルーマニアのブログにまでコメントは広がっている。

The Register
http://www.theregister.co.uk/2008/01/24/japanese_vxer_arrests/
Yi Kee Computing Newsletter
http://articles.yuikee.com.hk/newsletter/2008/01/h.html

さて、どの報道でも強調されているのが、日本にはウイルス作成者を取り締まる法律が存在しないため、しかたなくコピーライト違反で逮捕したということだ。先のアル・カポネの脱税容疑逮捕を思い起こさせると言う、The Registerなどが良い例だろう。オーストラリアのThe Sydney Morning Herald紙では、「日本は有害なコンピュータ・プログラムを作成や配布を取り締まる法律の制定に遅れをとっている」と書いているし、The Inquirerでは「京都府警が、(ウイルス作成者を)逮捕できる理由が、コピーライト違反以外見つからなかった」と書いている。

The Sydney Morning Herald
http://news.smh.com.au/japanese-police-arrest-computer-virus-maker-on-copyright-charges/20080125-1o6w.html
The Inquirer
http://www.theinquirer.net/gb/inquirer/news/2008/01/25/virus-writer-done-copyright

このウイルス作成を取り締まる法律が存在しないという件についてはいろいろ意見が分かれている。先のYui Keeでは…

【執筆:米国 笠原利香】
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