同氏は2006年にマレーシアで行われた「Hack in the Box」というセキュリティ・コンファレンスで「The Biggest Brother」というタイトルで、アメリカ同時多発テロ以降、世界中の政府組織がどのように心理作戦を使って人々の考え方を操作しているかを発表した。
発表の内容は、「EC-130 Commando Solo という米国空軍州兵が主に所有する飛行機は、通常のテレビやラジオ放送を妨害して、米国の思うままの放送を行うことができる」ことや、「911テロ以後、米国が後ろ盾となったConvention on Cybercrime に準拠するために、多くの政府団体が合法の盗聴を広く行うようになり、司法による監視力が弱まった」「民間企業にも、電子メール、ファックス、電話などのコミュニケーション情報を最大3年間保存するというデータ保全を行うよう政府に指導されている」等々、企業と政府による市民の人権の侵害に関する話題があった。