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2017.12.15(金)

RSA Conference Japan 2007 実行委員長 安延 申 氏インタビュー (2) 企業を覆う「秘密主義」をどう打破するか

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RSA Conference Japan 2007 実行委員長 安延 申氏に、RSA Conference Japan 2007(以下、RCJ)の魅力や今後の展望、そして日本のセキュリティの現状などを語っていただいた。安延氏は、フューチャーアーキテクト株式会社(http://www.future.co.jp/)代表取締役社長で、2002年のRCJから実行委員長を務めており、今年で6年目を迎える。安延氏は、通産省(現経済産業省)電子政策課長在席時に、不正アクセス防止法や電子署名法などのセキュリティに関わる重要な法整備に深く携わったことでも知られる。

RSA CONFERENCE JAPAN 2007
http://www.cmptech.jp/rsaconference/

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● RSA Conference Japan の今後の展望

Q:RSA Conference Japan でまだ達成できていないことは何でしょう?

安延(敬称略):ここまでで成功していると言えるのは、RCJで発表する価値を理解してもらえるようになったことです。RCJでスピーカーとして講演したことに、定評が出てきたという話も聞けるようになりました。

米国のRSA Conferenceにあって、日本で実現していないのは「Call for Papers」という公募セッションです。募集すると、開催毎に全米の学者や企業内の研究者から何千通と論文が集まってくる。その中から選りすぐったものが発表されるというものです。これが、RSA Conferenceの質をより一層向上させています。

これを実現するためには、論文を選定するために専門の人を雇ったりする必要があり、相応のコストが必要となるのです。米国のRSA Conferenceでは、約10万円の参加費用で、約1万4千人集まる。日本は、参加料も安く、規模も米国の10分の1程度なので、ここまで費用をかけられない。そこは残念なところです。

RCJは順調にここまできましたが、集客では有料プログラムで1,500人あたりに壁があるのが現状です。この1つの原因としては、セキュリティの市場の差だと思います。米国に比べると、日本のセキュリティ市場がまだ成長できていない。米国ではユーザーの参加者が多く、日本はサプライヤーの参加者が多い。3対7でちょうど逆転している具合です。これを見ると、セキュリティ市場がまだ広がっていないと感じます。

もう1つの原因としては、都心に近く、大規模で使いやすく、利用料も安いイベント会場がないことも問題です。大規模イベントを行える会場の多くは、公的な資金も入っているはずなので、ソーシャルインフラとして充実させるためにもっと安価で提供するべきです。

Q:来年以降も、RCJがイベントとして成功していくためには何が必要でしょうか?

安延:足りないと感じているのは、サプライヤーやベンダーとしてではなく、ユーザーの立場で来ていただける聴講者への訴求です。我々自身もユーザーが欲しいと思う情報を十分に提供できていないと反省すべきだと思いますが、他方、スピーカー側が、存外に秘密主義で、こうした場で話したがらない、情報を秘匿したがる…という問題もあるように思います…

【取材・執筆:株式会社トライコーダ 上野 宣】

●RSA CONFERENCE JAPAN 2007
http://www.cmptech.jp/rsaconference/
2007年4月25日(水),26日(木) ザ・プリンスパークタワー東京
※4月24日(火)18:00まで事前登録受付中

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この記事には続きがあります。
全文はScan Security Management本誌をご覧ください。

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