MessageLabsが12月14日、2006年の年間セキュリティレポートを報告した。レポートでは、2007年の予測として、「懸念が拡大しているのはランサムウェアだ」との見解を発表している。ランサムウェアとは、他のコンピュータに侵入して、ターゲットが感染すると重要なファイルや文書を秘密のキーを用いて暗号化してしまうソフトウェアだ。ユーザーがファイルへのアクセスを回復するには、パスワードなどが必要で、犯人は引き換えにランサム、すなわち身代金を要求する。これまでのところ、パスワードなどは、ウィルス対策ソフトのベンダーをはじめとする、情報セキュリティ企業が解明してきた。しかし、犯行側の技術も向上し、これらのセキュリティの専門家でさえ、解読不能なランサムウェアが、今後、出現する恐れがあるという。このランサムウェアだが、企業や組織などを狙うだけではなく、個人も被害にあっているようだ。12月18日付けの『USA Today』は、Websenseからの情報として、米国北東部の企業でIT管理の担当者が最近、被害に遭ったと伝えている。ランサムウェアに感染したのは…【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください) http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec