感染するとPC上のファイルを勝手に暗号化したり、あるいは新たにファイルをインストールして、元を戻すために「ランサム=身代金」を要求するランサムウェア。このランサムウェアの新種Cryzipが発見された。発表したのは米国シカゴに本社を持つ、脅威や脆弱性管理といったITセキュリティサービスを提供する企業LURHQ だ。Cryzipは3月11日に発見したと発表されたトロイの木馬の一種で、被害者のファイルをパスワードで保護したZipファイルに保存してしまう。その上で、ファイルへのアクセス回復と引き換えに、身代金を支払うよう指示してくるという。LURHQによると、感染によって現れるメッセージは、・不法なアダルトサイトをブラウジングしているうちに感染。・Zipファイルからの取り出しにはパスワードが必要。・10以上のシンボルから構成されているため、パスワードを探そうとしても無駄。・情報を暗号化したプログラムを探そうとしても、もうハードディスク上には 存在しない。つまり見つけるのは不可能。・暗号化された情報がほしければ身代金300ドルを支払うこと。・警察に通報しても、警察は暗号を知らないので、本当に情報が必要なら他の方法、つまり身代金支払いという方法を取るべき。などといった内容だ。【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec