第1回「セキュリティブログを始めた理由」に続き、マイクロソフト(以下MS)の「日本のセキュリティチームのBlog」担当者である奥天氏と小野寺氏に、セキュリティブログの運用面について聞いた。なお、今回から200件以上の企業のブログを構築・運用の実績があるライトアップ社の白石社長も参加した。白石氏は自身でもブログ「道玄坂日記」を運営している。>>「日本のセキュリティチームのBlog」http://www.exconn.net/Blogs/team02/>>ライトアップ社http://www.writeup.jp/>>「道玄坂日記」http://ceo.writeup.co.jp/●チームのルール整備+ガイドライン―記事を投稿する際のルール、ガイドラインなどはあるのでしょうか。「日本のセキュリティチームのBlog」では、「フィードバック」という形でトラックバックのみ受け付け、掲示板のようなコメントはなしですね。奥天氏全体的なガイドラインが作成されたのは最近です。開設当初は担当するチームでルールを決めて運用していました。eXConn(※)内には他チームが担当するブログがいくつかありますが、目的に応じて各チームで方針も変えています。トラックバックやコメントの可否もそれ次第なのです。※MSが管理する電子コミュニティ「eXperts Connection」の略称>>「eXperts Connection」http://www.exconn.net/●レビュー体制+「やってはいけない」ルール―更新は勤務時間中に行っているのでしょうか。プライベートな時間を使うこともあるのでしょうか?奥天氏仕事の一貫としての更新なので会社の時間を使っています。ただし、ユーザーへの対応が第1になるので、「この日のこの時間に書く」と決めているわけではありません。―企業の冠がついていれば、匿名個人でブログをやるのとは全く違った慎重さが必要になりますね。書き直しも大変そうです。白石氏書き直しの苦労はありますね。どこまでを外部に出してよい情報か否かを判断する必要がありますから。本来は第三者にレビューしてもらえばよいのですが、私は最高責任者なので、結局は自分で公開を決めなければなりません。だから余計慎重に読み返していますね。奥天氏うちでは基本的に、誰かが公開する際に第三者の目でチェックするようにしています。また、「やってはいけない一線」も共有しています。たとえば、固有名詞、数値などを具体的に書くことはできません。あとはこれまでインタビューや取材などを受けてきた経験の中での判断になります。小野寺氏私自身の判断では、ギリギリ大丈夫だと思っても、他のメンバーのチェックでダメになったことがあります。開設当初は「MS社員だから」という問題の以前に、文章として公開しがたく、書き直しになることもしばしばでした。ただ、記事の書き方にひと工夫するとレビューなしで出せるものもあります。公開されている情報に自分の意見を若干プラスする程度ならそのまま出せます。白石氏ライトアップでの例ですが、お客様企業で、内部で記事を書く場合に公開するまで半年かかったこともありました。どのくらいの期間で書き直しが減ってきましたか?小野寺氏約2ヶ月、1人あたり3、4回文を書くと、文体・表現などコツがわかってきてボツも減りました。【執筆:株式会社アイドゥ 三原崇人 http://www.eyedo.jp】── この記事には続きがあります。 全文はScan Security Management本誌をご覧ください。 https://www.netsecurity.ne.jp/14_3697.html