ネットワーク時代のセキュリティビジネスイベント「Security Solution 2005」が、10月26日〜28日に東京ビッグサイトで開催された(主催:日経BP社、後援:経済産業省・総務省)。企業のセキュリティ対策担当者、技術者、経営・マネジメント層をターゲットに、ネットワーク・セキュリティをはじめ、各種セキュリティ対策製品、サービス、ソリューションなどが展示された。4年目の今年は、昨年比26社増の142社が出展、出展スペースも147%増と過去最大の規模となった。来場者数でも昨年を5千人程度上回る、3万2千人あまりと大きな伸びを記録した。●目立つ情報漏洩防止対策全体の73%にあたる104社が「情報漏洩」に関する製品を出展していたのが今年の一番の特徴だ。個人情報保護法の施行もあり、外部からの攻撃に対する守りのセキュリティ対策だけでなく、内部からの情報漏洩をいかに防ぐかという攻めの対策が求められていることの表れだろう。○生体認証トータルなシステムとしてのソリューションの展示はもちろんだが、指紋認証・顔認証などの生体認証が、比較的目につきやすい部分に展示されていることが多かった。そのひとつ、ソニーの指紋認証システム「PUPPY(パピー)」は、自社ブースだけでなくパートナー各社のブースでも紹介されていた。このシステムは、指紋を究極の個人情報と考え、登録・照合処理をユニット内で完結させることにより、指紋情報を外部に出すことなく個人認証を可能とするというコンセプトの元に開発されたもの。ユニット内完結処理ゆえ、他社のソリューションとの融合も容易なようだ。また、BBモバイルでは、携帯電話を暗号化の「鍵」として使うことで、新たなシステムの購入が不要で安全・確実なデータ保護が行える、10月にサービスを開始したばかりの「SyncLock(シンクロック)」をデモンストレーションしていた。【執筆:株式会社アイドゥ 志賀武 http://www.eyedo.jp】──(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec