1月6日、オーストラリアのシドニーで、インターネット詐欺に関わった高校生4人が逮捕された。 事件はロシアを本拠としたインターネット詐欺の捜査で発覚したもので、犯人は銀行口座のパスワードを盗み出し、東ヨーロッパでその口座から引き出しを行っていた。現在判明している被害者は61名、被害額は46万米ドル近いが、最終的には100万ドルに達すると見られている。 逮捕されたのはオーストラリア人13名だが、そのうち15歳から17歳の学生4人が関わっていた。この4人は主犯の一人Derrick Chengから、盗難した資金をマネーロンダリングするため、口座を利用させて欲しいと持ちかけられていた。高校生の一人は、9万8000豪ドルを媒介するのに1300豪ドルの支払いを受けたと供述している。 シドニー周辺を管轄するニューサウスウェールズ警察によると、主犯グループはキーロガーウィルスを仕掛けて、インターネットバンキングの利用者から口座のパスワードを割り出した。そして、犯行が発覚したときにすぐに見つからないように、被害者の口座から学生たちの口座宛てにまず不正に資金を送金した後、学生たちが主犯グループの口座へと送金を行っていた。【執筆:バンクーバー新報 西川桂子】(この記事には続きがあります。続きはScan本誌をご覧ください)http://www.ns-research.jp/cgi-bin/ct/p.cgi?m-sc_netsec