株式会社アイ・キューが運営している「人材バンクネット」にクロスサイトスクリプティングの脆弱性が発覚した。この問題は2月21日に、同サービスを利用している会員からメールで連絡を受けたことにより発覚。個人情報の漏洩/改竄に繋がる物だと言うことが確認された。同社の運営事務局では、直ちに対策を講じ翌日22日の18時に対策が完了している。 なお、個人情報の漏洩/改竄問題に関しては、複数の条件が満たされた場合にのみ発生するとしているが、この条件を満たすのはそれほど難しくない。同社では被害状況は不明としているが、すでにいくつかの情報が改竄された可能性もある。 しかも、報告が上がったのが21日の午前9時で、その後対策を施すためサービスを停止するまで1日以上放置されていた点は問題があるといえる。少なくとも脆弱性の確認が行われた時点でサービスの停止を行うべきだった。 だが、その後の対応、対策は適切であるといえ、発生条件の説明やクロスサイトスクリプティングの危険性に関する情報なども記載されている点は好感が持てる。今後、何らかの脆弱性が発生した場合にも、会員情報の安全性を第一にするとの宣言も上がっており、会員向けメールマガジンにより対応状況の説明と謝罪を行うことにもなっており、会員へのケアも十分といえるだろう。セキュリティに関する重要なお知らせ【人材バンクネット】のクロスサイトスクリプティングの脆弱性についてhttp://www.jinzai-bank.net/sub/info/020222.html(詳しくはScan Daily EXpressおよびScan 本誌をご覧下さい) http://vagabond.co.jp/vv/m-sdex.htm http://vagabond.co.jp/vv/m-sc.htm