Nikolaiと名乗るシベリア在住のロシア人ハッカーが1月15日、米国のインターネット銀行Online Resources(本社、ニューヨーク)のウェブサーバに不正侵入し、且つ恐喝した疑いで逮捕された。モスクワ警察が明らかにしたところによると、Nikolai容疑者は同銀行のネットワークに不正侵入し、1万ドルを同容疑者に払わなければ口座情報を公開すると脅した。実際、同容疑者がインターネットで1500人の口座情報を公開したため、銀行は昨年(2001年)12月に同容疑者の要求を受け入れ、1万ドルを支払ったという。モスクワ警察が同容疑者の電子メールIPアドレスから跡を辿ってシベリアの自宅を特定した。同容疑者は現在、拘置されており恐喝罪に問われる見通しだ。有罪が確定した場合、最高で15年の禁固刑に処される。 モスクワ警察のコンピュータ犯罪対策班の広報担当者によると、Nikolai 容疑者は21歳の大学中退者で、自宅のコンピュータからニューヨークの銀行に不正侵入したという。[翻訳:関谷 麻美]