今回から2回にわたり、ポートスキャナーとして有名なNmapを取り上げ解説する。ポートスキャナーとは、ネットワークに繋がった機器の開いているネットワークポートを探すツールのことだ。クラッカーが攻撃手法や攻撃対象マシンを決めるために、攻撃相手のマシン(群)がどのような状況で運用されているかを探るためにも用いられるが、自身の管理するマシン(群)について正しく運用されているかチェックするためにも用いることができる。攻撃にも防御にも用いられるポートスキャナーについて是非正しく知っておいて欲しい。 NmapはFyodor氏を中心に開発されているFreeなソフトウェアであり、GNU GPLに従って配布されている[1]。Linux, Open/Free/Net BSD, Solaris, IRIX, Mac OS X, HP-UX, Sun OSという多くのプラットホームで動作させることができる。
またeEye Digital Secutity TeamによってwindowsNT/2000用にNmapNTとして移植がなされており、これもフリーで使用できる[2]。