八王子学園八王子中学校・高等学校は9月30日、7月13日に公表した同校を標的にしたサイバー攻撃について、第2報を発表した。
同校では一部のサーバに対し、第三者からの不正アクセスおよびランサムウェア被害があり、対策本部を設置の上で、八王子警察署、外部専門家、顧問弁護士の助言を受けながら、原因究明と被害状況の確認、情報流出の有無などの調査と復旧への対応を進めていた。
外部調査会社によるフォレンジック調査の結果によると、攻撃者が4月26日に不正な手段を用いてファイアウォールを突破し、サーバにリモートデスクトップ接続によるログインを行い、内部に侵入していたことが判明している。その後、7月8日に攻撃者による不正アクセスが確認されたが、この時点での侵入は失敗している。
攻撃者は7月10日未明に同校のサーバに侵入し、同日早朝にランサムウェアによる攻撃を実行し、同校のサーバやパソコンに保存されていたファイルを暗号化している。
暗号化されたのは、サーバに保存していたすべてのファイルおよび一部の教職員端末に保存していたファイルで、これらのファイルには在校生、卒業生およびその保護者、受験生およびその保護者、教職員、退職者の個人情報を含むファイルも含まれている。また、生徒が「情報」の授業で作成したファイルについても、暗号化の被害を受けている。現時点で、暗号化されたファイルを元の状態に戻す見込みは立っておらず、技術的にも極めて困難であるとされているという。
調査結果によると、個人情報が記載されたファイルの外部への流出は確認されず、攻撃者がファイルを持ち出すために行うと考えられるファイルの圧縮やクラウドサービス等へのアップロードなどの行為も確認されなかった。ただし、流出に関する痕跡については、攻撃者により一部のログが消去されていることから、情報流出を完全に否定することは不可能ではあるとしている。
同校ではこれまでも専門家と連携を取りながらセキュリティ対策を講じていたが、「今回のような巧妙なサイバー攻撃に対して、十分な防御を行うことができ」なかったとし、再発防止に向けて専門家の助言を受けながら、これまで以上に高いレベルの情報セキュリティ対策を講じる。
また、安全性を最優先にしたネットワークの再構築を進め、より強固な情報セキュリティ体制の確立に努め、特に攻撃者の侵入経路となったと考えられているリモートデスクトップ接続に関しては、今後は遮断するとのこと。







