株式会社NTTデータグループは8月26日、サイバーセキュリティに関するグローバル動向四半期レポート(2025年度第3四半期)を公開した。
NTTデータグループでは、顧客やグループ内でのセキュリティ被害抑止を目的に、ニュースリリースやWebサイト、新聞、雑誌等の公開情報を収集し、セキュリティに関するグローバル動向を調査しており、サイバーセキュリティ動向の変化を捉えるために同レポートを作成している。
同レポートでは、同四半期におけるグローバル動向として、ランサムウェア対策としてのサイバーリカバリーの重要性、F5社ソースコード流出とNW機器探索活動から予測する攻撃リスクと対策、ブラウザ拡張機能の悪性化と組織統制上の課題、React2Shellに学ぶ依存関係の把握から始める脆弱性対応などを取り上げている。同レポートの目次は下記の通り。
1.エグゼグティブサマリー
2.注目トピック
3-4.脅威情報
5.脆弱性情報
6.予測
7.タイムライン
同レポートでは、復旧の長期化が事業に重大な影響を及ぼすランサムウェア攻撃について、従来のバックアップやBCPが攻撃者による意図的な侵害を想定していないことが要因であるとし、ランサムウェア攻撃による被害から迅速かつ安全に復旧するための対策として、サイバーリカバリーが有効であると紹介している。
サイバーリカバリーは、攻撃者の影響を受けていない隔離環境(Recovery Environment)を用いてデータの完全性および安全性を検証した上で、サイバー攻撃によって侵害されたシステムやデータを復旧して、速やかに事業を再開するための一連の取り組みで、従来の自然災害や機器故障といった非意図的な障害を前提とした復旧対策と異なり、攻撃者によるバックアップデータの破壊や改ざんを前提とする点に特徴がある。
サイバーリカバリーは、単一の製品や技術で実現できるものではなく、複数のプロセスを組み合わせた継続的な取り組みとして整備する必要がある。主なプロセスは下記の通り。
1.保護対象と復旧目標の定義
ランサムウェア攻撃による被害発生を前提として、復旧対象のシステムとデータを棚卸しして可視化。
2.バックアップ環境とデータの保護
ランサムウェア攻撃からバックアップ環境を保護するためには、バックアップシステムの堅牢化とバックアップデータの保護の強化が必要
3.復旧手順と業務継続方法の整備
復旧プロセスは、事前に定義されていなければ実効性を持たず、NISTサイバーセキュリティフレームワーク2.0でも復旧計画の策定と実行が重要な要素として位置付けられている
4.復旧訓練と継続的改善
復旧プロセスは実際に機能することを確認する必要があるため、定期的な訓練の実施が不可欠
