Okta Japan株式会社は7月24日、AIエージェント向けのアイデンティティ管理製品「Okta for AI Agents」の新機能を発表した。
新機能「Agent Gateway」を利用することで、コードを変更することなく、OktaをAIエージェントとアクセス対象システムの中間に配置できる。Claude CodeやGitHub Copilotといったローカルのコーディング用エージェント、Salesforce AgentforceなどのSaaSエージェント、Amazon Bedrock AgentCoreのようなビルダープラットフォームで作成されたエージェントなど、外部のMCP(Model Context Protocol)サーバに接続可能なあらゆるAIエージェントに対応している。主な機能は下記の通り。
・認証情報の窃盗やプロンプトインジェクションの防止:下流の認証情報をOkta内に隔離することで、AIエージェントの手が届かない状態に保ち、プロンプトインジェクションやモデルの改ざんによる認証情報の漏えいを防ぐ。
・不審なAIエージェントの無効化:ゲートウェイ上で不審なAIエージェントのアクセス権を無効化し、他のAIエージェントの資格情報更新や停止(二次被害)を引き起こすことなく、新規接続をブロック。
・コンプライアンスリスクの解消を支援:すべての接続を、AIエージェントのアイデンティティ、開始したエンドユーザー、トランザクション結果とともにログに記録し、完全な監査トレース(追跡可能性)を提供。
新機能「Agent-to-Agent Connections」は、AIエージェント間のすべての引き継ぎ(ハンドオフ)を保護することで、マルチエージェントワークフローの安全な運用を可能にし、ワークフローが人間によって開始されたか、自律型AIエージェントによって開始されたかを問わず、すべての接続が認可され追跡可能で、実行の起点となった主体まで遡れる。
セキュリティチームは組織全体でAIエージェントがどのようにコラボレーションしているかを可視化でき、開発者は接続ごとにカスタムの認可ロジックを構築することなく、マルチエージェントアーキテクチャを構築・拡張できる。主な機能は下記の通り。
・承認されていない横移動(ラテラルムーブメント)の防止:精密な接続ポリシーを定義・適用し、どのAIエージェントが他のどのAIエージェントを呼び出してよいかを正確に制限。
・最小権限アクセスの徹底:各AIエージェントのアクセスをそのタスクに必要な特定のデータおよびシステムのみに制限する、一時的な実行時(ランタイム)トークンを発行。
・監査への迅速な対応:トークンに完全な保管責任(Chain of custody)情報を直接埋め込むことで、コンプライアンス、監査、迅速なインシデント対応のための委任証明を提供。
新機能「Resource Access Certifications for AI Agents」は、自動化されたアクセスレビューを通じて、AIエージェントの接続状況が長期に渡って適切な状態に保たれるよう支援する。主な機能は下記の通り。
・統合された可視性:人間ユーザーとAIエージェントを並べて表示し、自社システムにアクセスしているすべてのアイデンティティの全体像を網羅的に検証できるようにする。
・過剰権限(特権の肥大化)の自動是正:未使用になった接続を自動的に取り消すことで、リスクの露出を抑え、手動レビューに伴う運用負荷とコストを削減。
・監査に対応できるコンプライアンス:アクセス承認の決定事項をタイムスタンプや属性情報とともにログ記録し、「誰がアクセスを許可したか」を明確に証明することで、いつでも監査に対応可能なレポートを提供。
「Agent Gateway」は現在、リサーチリリース(Research Release)版へのアクセス申請を受付中。「Agent-to-Agent Connections」は一般提供を開始している。「Resource Access Certifications for AI Agents」は早期アクセスにて提供中となっている。
