2026年6月10日(水)から12日(金)の3日間、幕張メッセにて「Interop Tokyo 2026」が開幕した。デジタルサイネージジャパン、AI NATIVE EXPO 2026、Vision AI Expoを含む全同時開催展の来場者数は15万名を見込み、出展社数672社・総小間数2,147小間は過去最大規模となる。来場者数の推移は以下の通り。
・2021年 37,707名
・2022年 90,635名
・2023年 119,108名
・2024年 124,482名
・2025年 136,875名
・2026年 150,000名(予定)
1994年に日本で初めて開催され今年で33回目を迎える同イベントのテーマは「AIとインターネットの次章。~Internet for AI, AI for Internet.~」。AIエージェントが業務システムと連携し判断から実行までを担う時代に突入したいま、AIとインターネットが相互に強化し合いながら共進化する「次章」の接続性と実稼働を検証する場としての役割を改めて鮮明にした。
来場登録者の興味分野では1位「ネットワークインフラ」、2位「AIインフラ/データセンター」、3位「生成AI/AIOps」、4位「セキュリティ」と、AI関連テーマが上位を占めた。5年前の2021年には1位が「5G/ローカル5G」、3位が「セキュリティ」だったことと比較すると、業界の関心軸がいかに短期間でAIへと移行したかが如実に見て取れる。
同イベントの名物企画「Best of Show Award」は、前年のInterop会期終了翌日から今年の会期終了日までに発売または発表された新製品・サービスを対象とする。2026年は過去最多となる258製品・サービスがエントリーし、うち94製品・サービスがファイナリストに選出。さらに今年は、ファイナリスト条件は満たさなかったものの複数審査員の注目を集めた21製品を加えた計105製品がブース審査の対象となった。
全25部門(2025年は23部門)で審査が行われ、セキュリティカテゴリではグランプリ2件、準グランプリ2件、審査員特別賞9件の計13製品・サービスが受賞した。
Interop Tokyo Best of Show Award 2026 受賞者一覧
https://f2ff.jp/2026/interop/award/winner/
各受賞製品の詳細は以下の通り。
グランプリ
・ Keysight SBOM Manager
https://www.keysight.com/jp/ja/cmp/2026/sbom-manager.html
セキュリティ(アセスメント)部門
発売:2026年3月18日
製品概要:SBOMの生成・検証・管理から脆弱性情報との継続照合、動的バイナリ解析による悪用可能性判定まで対応するワンストップ基盤。製造業者・利用者双方に対応し、1日200万API処理の自動化により大量のSBOMと脆弱性情報を継続処理できる。
贈賞理由:バイナリベースのSBOM生成という他社にない差別化機能を高く評価。脆弱性管理だけでなくマルウェア解析への応用も期待される。
・ DefenseClaw
https://cisco-ai-defense.github.io/defenseclaw/
セキュリティ(For AI)部門
発売:2026年3月1日
製品概要:エージェント型AIのLLM通信・ツール実行・MCP/スキル/プラグインを一つのガバナンス層で統制するOSS製品。サプライチェーン検査・ランタイム監視・システム境界封じ込めの三層防御を実装し、エージェント本体はそのままに統制機能だけを後付けできる。
贈賞理由:AIエージェントセキュリティ分野でのOSSという意欲的な製品開発と対応プラットフォームの着実な拡充を評価。引き続きオープンソース版の発展に期待。
準グランプリ
・ A10 Thunder 7468 - AI Firewall
https://www.a10networks.co.jp/solutions/ai-firewall.html
セキュリティ(For AI)部門
発売:2026年6月9日
製品概要:専用AI-Engineを搭載し従来比10倍の性能を実現するハードウェアアプライアンス型AIガードレール製品。3万人超の生成AIユーザーを低遅延で監視し、フォワード/リバースプロキシ双方に対応。Interop Tokyoにてグローバル発表。
贈賞理由:ハードウェアインライン導入によりエージェント不要で複数ポリシー設定が可能な新たな選択肢を提供。マルチモーダル対応などさらなる機能強化に期待。
