Okta Japan株式会社は4月30日、業務アプリの利用動向を調査する年次レポート「Businesses at Work 2026」を発表した。
同調査は、Oktaの世界中の顧客が利用する業務アプリと連携する「Okta Integration Network(OIN)」の匿名化されたデータを分析し、業務アプリの使用傾向や変化を明らかにするもので、2024年11月1日から2025年10月31日までのデータに基づいている。
今回、全体で1位となったのは前年比240%増という成長を記録した「NinjaOne」で、、2位には「CrowdStrike Falcon」(同66%増)が続き、グローバルで最も急成長しているアプリの半数はセキュリティソリューションが占める結果となった。国別の急成長アプリを見ると、米国では「NinjaOne」(前年比240%増)、カナダでは「1Password」(前年比25%増)、日本では「Notion」(同43%増)がトップとなっている。
顧客数ベースで最も利用されている上位15業務アプリの全体ランキングでは、1位が「Microsoft 365」、2位が「Google Workspace」、3位が「Amazon Web Services(AWS)」、4位が「Salesforce」、5位が「Zoom」となり、上位の顔ぶれに大きな変動はなかった。一方で、「Slack」(6位)や「GitHub」(8位)といったコラボレーションや開発プラットフォームが順位を上げたほか、新たにデザインツールの「Figma」が11位へ初躍進している。
日本国内の顧客を対象とした顧客数ベースのランキングでは、上位3位(Microsoft 365、Google Workspace、AWS)はグローバル全体と同様の結果であったが、4位に「Slack」、5位に「Box」がランクインしているほか、「Notion」が9位に初ランクインするなど、日本市場独自のニーズを反映した傾向が見られる。
自動化プロセスやAIエージェントが社内リソースにアクセスする際に利用されるサービスアカウントなど、非人間アイデンティティ(NHI)に対するセキュリティ強化の動きも顕著で、OINのデータによると、現在ほとんどの組織が一元管理しているサービスアカウント数は「1~5個」が主流で、いまだに多くのサービスアカウントがガバナンスの範囲外にある初期段階であることが明らかとなる一方で、大量のデータを扱うメディア・通信業界(1社あたり平均78個)やテクノロジー業界(同28個)では、すでに多くのサービスアカウントを一元管理下に引き入れる動きが先行している。
攻撃者がAIを悪用してクレデンシャル(認証情報)攻撃を自動化し、かつてない規模へと拡大させる中、企業は防御線としてより強力な認証方式へと移行を進めており、フィッシング耐性のある高保証なMFA要素を利用している企業の割合は、2年前の41%から58%へと大幅に増加している。Oktaのパスワードレス認証ソリューション「Okta FastPass」の総認証件数は前年比81%増と大きく成長を続け、1アカウントあたりの平均認証件数も43%増加するなど、エンタープライズ環境における高保証かつシームレスなパスワードレス体験の普及が裏付けられたとしている。



