看護師、患者の個人情報記載文書を挟んだ書籍を退職後に古本屋に売却 | ScanNetSecurity
2025.12.23(火)

看護師、患者の個人情報記載文書を挟んだ書籍を退職後に古本屋に売却

 地方独立行政法人神奈川県立病院機構は12月10日、神奈川県立こども医療センターでの個人情報漏えいについて発表した。

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 地方独立行政法人神奈川県立病院機構は12月10日、神奈川県立こども医療センターでの個人情報漏えいについて発表した。

 これは令和6(2024)年度に在籍していた同センター看護師が、自己研鑽のために私的に所有する本に患者9名の個人情報が記載された文書を挟んで持ち帰り、当該職員はその後、同センターを同年度中に退職した後、2025年7月から8月頃に当該文書を挟んだままその本を古本屋に売却したというもの。古本の購入者から12月2日に、個人情報が記載された文書が入っていた旨の申し出があり発覚した。

 同センターでは毎年、情報セキュリティ研修を行い、個人情報の持ち出し原則禁止や不要になった情報の廃棄を伝えていたが、元職員に個人情報の管理の重要性についての認識が不足し、持ち帰ったことが原因。

 漏えいした個人情報は下記の通り。

氏名、生年月日、年齢、性別、病室、診療科、患者ID:7名
上記のほか病名、治療経過、観察・処置内容等:1名
上記のほか検査結果(担当医、体重、身長、診断結果、内服薬等):1名

 同センターでは該当する9名の患者と家族に対し、個別に謝罪を行っている。また、病名や検査結果等が漏えいした2名の患者及び家族に対しては、担当医師等が直接説明と謝罪を行う。

 同センターでは12月2日に、古本の購入者から当該文書を回収している。

 同センターでは、今回の事案とともに個人情報の原則持ち出し禁止や不要になった情報の廃棄の徹底を院内に周知し、再発防止を図るとのこと。

《ScanNetSecurity》

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