海外スーパー大手 カスタマーハラスメント等の対策で店舗に顔認識技術導入 | ScanNetSecurity
2025.12.07(日)

海外スーパー大手 カスタマーハラスメント等の対策で店舗に顔認識技術導入

 Iceland の CEO であるリチャード・ウォーカー氏は、この技術は「罪のない顧客を監視するものでもなく、またデータを保存するものでもない。訓練を受けた店舗チームが、暴力行為や脅迫を行うことが多いとされる常習的な人物を冷静に特定するのに役立つためのもの」と述べている。

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 英国の冷凍食品専門スーパーマーケットチェーン「Iceland」が、暴力的な犯罪を減らすために複数の店舗で顔認識技術(FRT:Facial Recognition Technology)を試験的に導入することについて、プライバシー団体は「極めて恐ろしいこと」と批判している。

 この試験的な運用は、ブラッドフォードのマンニンガム・レーンにある Food Warehouse と、グレーター・マンチェスターのサルフォードにある Iceland の店舗の、イングランドの 2 店舗ですでに行われている。そして 10 月までにはさらに別の 4 店舗でも導入され、その後も多くの店舗での導入が予定されている。

 FRT は Facewatch が提供しており、現在、 House of Fraser、Sports Direct、Home Bargains などの小売チェーンで導入されている。このカメラは、Facewatch の顧客の店舗を過去に訪れ犯罪行為を行った疑いのある人物のデータベースと連携している。

 容疑者の来店が確認されると店舗の従業員に通知が行われる。そして小売チェーンが以前にアップロードした容疑者の写真と顔が一致しない場合、その買い物客の顔写真は削除されるという仕組みだ。


《The Register誌特約記事》

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