Okta Japan株式会社は6月24日、世界9ヶ国の消費者を対象とした「Customer Identity Trends Report 2025」の結果を発表した。
同レポートは2025年2月に日本、米国、英国、ドイツ、フランス、オランダ、カナダ、インド、オーストラリアの9ヶ国 計6,750名(各国750名)を対象にオンラインで実施している。
同調査で、個人アカウントにサインアップやログインする際に不満を感じることを尋ねたところ、「長いサインアップ/ログインフォームへの入力」が世界平均で62%が、日本で71%と最大の不満要因になっていることが判明した。日本は「パスワードの要件をみたすこと」が61%(世界平均:46%)、「アカウント作成やログインにかかる時間」が60%(世界平均:47%)、「ワンタイムパスワードによるアカウント認証」が54%(世界平均:39%)と、その他の項目に対する不満も顕著で、世界平均を大きく上回っていた。
世界の消費者のうち「すべての個人アカウントで同じパスワードを使っている」と17%が、「少数のパスワードを使い回している」と51%が回答しており、68%が何らかの形でパスワードを再利用していることが明らかになった。日本ではこの傾向がさらに強く、「すべての個人アカウントで同じパスワードを使用している」は13%と世界よりやや低いものの、「少数のパスワードを使い回している」は58%と世界平均より高く、パスワードの再利用率は71%に達していることが判明した。
同調査で「AIエージェントは使わない」と回答した消費者に理由を尋ねたところ、世界全体では「個人データを預けるのが不安である」が44%で最多となり、「信頼性に不安がある」が35%で続いた。日本では「個人データを預けるのが不安である」が20%、「信頼性に不安がある」は23%と世界全体を大きく下回り、「全くあてはまらない」と回答した人が40%を超えている。