Apache Tomcat に複数の脆弱性 | ScanNetSecurity
2025.12.06(土)

Apache Tomcat に複数の脆弱性

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月8日、Apache Tomcatにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

脆弱性と脅威

 独立行政法人情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月8日、Apache Tomcatにおける複数の脆弱性について「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。影響を受けるシステムは以下の通り。

・CVE-2025-31650
Apache Tomcat 11.0.0-M2から11.0.5まで
Apache Tomcat 10.1.10から10.1.39まで
Apache Tomcat 9.0.76から9.0.102まで

・CVE-2025-31651
Apache Tomcat 11.0.0-M1から11.0.5まで
Apache Tomcat 10.1.0-M1から10.1.39まで
Apache Tomcat 9.0.0.M1から9.0.102まで

 The Apache Software Foundationが提供するApache Tomcatには、下記の影響を受ける可能性がある複数の脆弱性が存在する。

・不正なHTTP Priorityヘッダのエラー処理が不適切なため、クリーンアップが不完全となり、メモリリークが発生する(CVE-2025-31650)
→大量の細工されたリクエストを処理することによりOutOfMemoryExceptionが発生し、サービス運用妨害(DoS)状態を引き起こされる

・特定のリライトルール設定が、細工されたリクエストによってバイパスされる(CVE-2025-31651)
→問題となるリライトルール設定を使ってセキュリティ制約を実装している場合、セキュリティ制約をバイパスされる

 JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。なお、本脆弱性は下記のバージョンで修正されている。

Apache Tomcat 11.0.6およびそれ以降
Apache Tomcat 10.1.40およびそれ以降
Apache Tomcat 9.0.104およびそれ以降

《ScanNetSecurity》

関連記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 永世名誉編集長 りく)

×